« 第3の事務所 | トップページ | 古い写真 »

ビリーズ・ブートキャンプが捨てたもの!

私が提唱しているマーケティング理論のひとつに3S商品開発法というものがあります。
皆さんはよく逆転の発想が重要だという話を聞いたことがありませんか?

事業に成功や商品がヒットした理由はよくこの「逆転の発想」という言葉で片付けられてしまいます。しかし、実際にどうすれば逆転の発想が出来るのか?その方法は誰も語ってくれません。逆転の発想で成功を収めた人自身も、どのようなロジックでそれを行ったのかを覚えていないからです。

そこで私が開発したのが逆転の発想ツール「3S商品開発法」です。
使い方は簡単です。
 
① 捨てる(S)
② 正反対(S)に置き換える
③ それを支える(S)ものを加える。

の順番に思考するだけです。
そうです!

逆転の発想で最も重要なことは「何を捨てるのか?」を明確にすることです。この発想法を用いて商品開発を行うことで、成功率は飛躍的に向上させることができます。なぜならこの方法で「ありそうでなかったもの」を誕生させることができるからです。
詳しくは私の著書をご覧ください。

▽ 「マーケティングは他社の強みを捨てることから始まる」(明日香出版社)

では何を捨てればいいのか?捨てられるものは実はたくさんありますが、最も有効なのは競合他社の「利点」や、競合他社でまさに熾烈な競争を繰り広げている「争点」です。

練習問題です。

ビリーズ・ブートキャンプは皆さんもよくご存知ですよね。
このプログラムはあるものを捨てました。
そして大ヒット商品となりました。それは何でしょうか?

ビリーズ・ブートキャンプは「痩せる」と」いうカテゴリーの商品です。
ではこの「痩せる」という同じ商品群の中の「争点」は何でしょうか?
それがこの商品の捨てたものです。

答えは簡単です。

それは「楽して痩せる」ということです。
新兵訓練というシチュエーションを借りて、見事に楽して痩せるという、競合他社のすべての争点から回避することに成功しました。
そして楽をして痩せることを捨てるとどうなるか?ここが重要ポイントです。

驚くほど短期間に体をシェイプアップさせることができるのです。

ビリーズ・ブートキャンプの3Sは以下の通りです。
① 捨てたもの:楽して痩せること、○○Kg痩せるという体重重視の考え方。
② 正反対に置き換えたもの:負荷の高い運動を行い痩せること。
③ それを支えるもの:新兵訓練というシチュエーションの面白さ、本当にみるみる体がシェイプアップされてゆく実感。(支えるものはまだまだたくさんありますね!)

さてこれは他の分野でも応用可能です。
「楽して○○」が争点になっている商品で、実際は苦労すれば苦労するほど即効性で効果が実感できるものがあれば応用できます。

例えば「英会話」
「楽して英会話」はすべての商品と教室の争点です。
しかし顧客が本当に欲しいのは短期間で英語が話せることではないでしょうか?

ちなみに「痩せる商品」で次に来るには何だと思いますか?
間違いなくビリーズ・ブートキャンプの利点を取り入れて、欠点を改善した商品が出現するはずです。例えば自分の好きな音楽で楽しくダンスをしながら痩せるとか・・・こういった商品がヒットする確率は高くはありません。
もしまだまだこのビリーズ・ブートキャンプのブームが続くなら、次にくるのは「楽して痩せる」です。絶対にしてはいけないことそれは他社と同じことなのです!

« 第3の事務所 | トップページ | 古い写真 »