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その先にあるものは?

昨夜のことです。


「すいません!」
新横浜駅でスーツ姿の若い男の子に声を掛けられました。


予約していた新幹線の出発まであと10分。

でも声を掛けてきた子は、わりと切羽詰まった顔だったので足を止めました。
すると彼はひきつった笑顔でこう切り出しました。
「あの、僕、今、研修中なんですが」

私は最後まで聞くまでもなく、
「ごめん、あと10分で新幹線出ちゃうんだ」と歩きはじめました。

すると彼は僕に駆け寄り、僕の背中に向かって今度は少し大きな声で、
「1分で終わるんです」と言いました。

私は振り向かず手をあげて改札へと歩き続けました。

以前の私だったら少しくらい相手をしてあげたかもしれません。
見知らぬ人に声を掛けるのって勇気がいりますものね。
社会に出て頑張っている若い人を応援してあげるべきですよね。
でも今はまったくそんな気になれません。

彼が研修の課題として自分で決めたことなのか?
誰かに強制されてやっていることなのか?
それは分かりません。

でもそんな方法論を学んでいったい何になるの?

学ぼうとしていることは、
お客さまがどんなに嫌がろうが、どんなに迷惑だと思われようが、
とことん食いさがれる度胸を付けること?
人に迷惑かけても、自分がよければ勝ちというメンタルを育てるため?

確かにそんな時代もありました。そんな時代に僕らは生きてきました。
武勇伝だってある。

でもこれからはもうそんな方法は通用しない。絶対に。

同じやるなら、
100人の人から心からありがとうを言われることを実行してみればいいと思う。
100人の何かに困っている人を探して、声を掛ければいいと思う。
100人の人に道を尋ねていただけるまで、街角にただ立ち続ければいいと思う。
ただ立っていても誰も道なんて聞いてくれない。
なぜ人は自分を頼ってくれるのかが分かるはずです。

そして、そんな不純な動機で実行したことで感謝されるのが申し訳ないと思えるはずです。
でも、ありがとうを言われることは本当にうれしいことだということにも気づくはずです。

これからの10年でビジネスは大きく変わります。
強引にすればするほどモノは売れなくなります。
そんな方法でたとえ売れたとしてもその先に続く未来はありません。
次はもう買ってくれないからです。

自分のことしか考えてない奴から、
もう誰も商品やサービスを買いたいとは思いません。
だからもっと強引になる。そしてその先にあるのは破滅です。


その先にあるものは?
みんなで一緒に考えて行きましょう。

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