マーケティングとは?差別化戦略を疑え①

 差別化戦略はマーケティング戦略の中でも基本中の基本だ。
 あらゆるマーケティング戦略の書に「差別化こそが勝利の秘訣だ!」と書かれている。もちろん私もそう信じて疑わなかった。

 さて、ここであなたに質問がある。あなたは差別化戦略に関して書かれた教科書を過去に読んだことはあるか?私が知っているかぎり、差別化戦略という言葉はほとんどすべての人が知っている。だが、差別化戦略について学んだ人は意外に少ない。

  多くの会社が実行する差別化商品は、次のステップで作られてゆく。

 ① 競合他社の商品を研究する
 ② 競合他社の商品の利点は自社商品に取り込む
 ③ 競合他社商品の抱える欠点を改善する
 ④ 付加価値を付ける

 というステップだ。
 

S1_2

 つまり、上記の図で言えば
他社商品の強みである「特徴や利点」をよく研究して、顧客に支持されている利点は自社商品にも生かす。
 場合によってはその「特徴や利点」を自社に取り込み際に、さらに向上させる。

 「早い!」ことが他社商品の利点であれば、差別化商品では「より早く!」を目指すのだ。「安い!」であれば「より安く!」、「うまい!」であれば「よりうまく!」だ。
 
 つまり他社の特徴や利点をさらに向上させ、欠点があればそれを改良し、そこに、低価格などの付加価値を付けることで、他社商品との「差」を作り、その「差」で自社の商品をアピールするという考えだ。

 これを図に表すと以下のようになる。

S2_2

 この方法で差別化商品を作りだした人はこう考える。

「他社の強みは自社商品にも取り入れた。さらにその強みも向上させた、他社の欠点も改良し、付加価値も付けた、これだけやればヒットしない理由など、どこにもない!」と。

 ところが結果はどうだろうか?
 この方法で競合他社を超えることはできるのだろうか?

 答えは NO!である。

(次回へ続く)

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マーケティングは他社の強みを捨てることから始まる」(明日香出版社)でどうぞ!

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