プロジェクトと権限

プロジェクトを結成すると、メンバーからは必ずこんな不満の声が聞こえてきます。
それは、

「このプロジェクトには権限がない」と言うもの。

 日本企業が結成する横断的なプロジェクトには、権限が与えられることが決して多くはありません。横断的なプロジェクトの場合、各部門の部門長の権限と、プロジェクトの決定事項が大きな問題となります。

 多くの会社はプロジェクトに権限を委譲せず、決定内容を各セクションに持ち帰らせるような方法を採ります。プロジェクトの中で決定された事項が、各セクションの部長により潰されたり、覆されたり、骨抜きにされてしまうことはよくあることです。

  又、そうしたことを避けようとして、プロジェクトメンバーとして部長クラスを参加させる会社も多くあります。ですがこれは最悪です。部分最適の議論の繰り返しとなるだけで、ここからは外に向かった、尖がった戦略など絶対に生まれません。

 あなたの会社に今、本当に必要なのは尖がった戦略・・・ではありませんか?

 ではプロジェクトに決定権限を委譲すれば問題は解決するのでしょうか?実はこの答えもノーです。プロジェクトには戦略などの決定権限を絶対に委譲していはいけません。極端なことを言えば戦略予算も含めて、与えるべきではありません。

 ではどうするのか?

 答えは簡単です。プロジェクトに経営会議等のトップ会議で、戦略決定の審議を具申できる権限だけを与えるのです。

 そもそも権限は大きなリスクを持たない人に与えるべきではありません。権限を与えようとしている人が、会社の運命に対して大きなリスクを持っているかどうか?これが判断基準となります。クビを賭ける、ポジションを賭ける、会社での将来を賭けるといっても、冷静に考えれば、それは大して大きなリスクではありません。閑職に行き喜ぶ人もいます。立場が悪くなり退職しても、さらにステップアップした会社に転職する人はいくらでもいます。

 そしてそもそも、社内の人間を説得できるだけの迫力のある、戦略でなければ成功などしません。だから権限などいらないのです。会議に掛けて採否を決定すればいいのです。但し、これでは今までと何も変わらないかもしれません。

 ここで最も重要な役割を担うのは経営トップです。プロジェクトリーダーでも、プロジェクトメンバーでも、部門長でもありせん。

 プロジェクトからはとにかく自由に尖がった戦略を生み出させます。まずその内容を経営トップを含めてオープンにさせます。そして次にそれを管理者層に落とします。そこで徹底的に議論させ意見を集約します。そこから出てくる意見を経営トップが3つに分類します。それは以下の3つです。

① プロジェクトの誕生させた戦略を成功させるためのプラスアルファの意見
② プロジェクトの戦略の問題点を指摘する意見
③ 自部門の利益を最優先した自己保身的な意見

もちろん③の意見は排除します。しかし②の意見は排除してはいけません。よく重箱の隅を突付くような意見や、評論家的な意見は排除すべきであると考えられがちです。しかし、こうした意見しか言えない人はプロジェクトに参加させるべきではありませんが、その意見まで排除すべきではありません。その意見をプロジェクトメンバーにフィードバックし、問題の芽を潰させるのに利用します。

こうして最終的にはプロジェクトの構築した戦略は経営トップがひとりで、その採否を決定するのです。

これがプロジェクトの正しい動かし方です。

 いかがですか?プロジェクトの動かし方ひとつで成果はまったく変わります。私は現在、いくつもの会社のプロジェクトにメンバー兼進行役として参加させていただいております。そこですべてのノウハウを提供します。これが私の成果を生みだす、新しいコンサルティングスタイルです。

  私はかつて権限なし、予算なし、専任者なし、会社からの期待なしの、たった5名のプロジェクトを動かし、わずか数年で数百万円クラスの商品を、10億円の商品群に生まれ変わらせました。このプロジェクトから誕生した商品は次々にヒットし、推定生涯獲得金額は100億円を優に超えます。

 実行するか?実行しないか?これまでの経験に照らし合わせて考えると、どうしても成功か失敗をわける分岐点は、これしかないように思います。ひとつ付け加えるとしたら、

 正しく実行するか?実行しないか?かもしれませんが・・・

 

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部下や社員の前でグチを言うな

 「上司たるもの部下の前でグチを言うな」
 「経営者たるもの社員の前でグチを言うな」

 なぜでしょうか?

 その一瞬で部下や社員からの信頼は崩壊します。そのグチの内容によってはチームそのものが崩壊してしまうことすらあります。

 最近、テレビを見ていても絶対に言ってはいけないグチをこぼすリーダーがとても多いように感じます。

 「なぜこんなグチを誰かの前で言ってしまうのだろう?」
私は不思議でしかたありません。自分の苦しい気持ちを吐露すれば人は同情してくれるとでも思っているのでしょうか?それともただのストレス解消のため?

 しかし、そうであるならばまったくの逆効果です。グチをこぼすリーダーに対して人はきわめて厳しい目を向けます。一瞬のストレス解消が何百倍もの負の反応となって自分に返ってきます。

 この一言を言うことにより事態が好転するか否か?リーダーは常にトラブルからの離脱や、目標達成のために考え続けなくてはなりません。

 ひとつには部下や社員を自分の仲間だと思わないことです。こう言うと拒否反応を示す人がたくさんいます。しかし、私がいいたいことは違います。あなたが部下や社員に対して、あなたが優しい気持ちを持つことはとても大切なことです。しかし、部下や社員に甘える気持ちを持っては絶対にいけません。うまく行かないのです。あなたがグチを言うこと、それは部下や社員に甘えの気持ちをもつことに他なりません。

 この考えがあるかぎりはチームを勝利に導くことはできません。
 

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リーダーたるもの・・・

「リーダーたるもの○○であれ」

 リーダー論の本を読むとこう書かれています。その内容に特に反論はありません。むしろその通りと思うことも多くあります。しかし、ほとんどのリーダー論は最後の最後で、決定的なミスを犯しているように思います。

何だと思いますか?
ではここで質問です。

「リーダーたるもの○○であれ、そうすれば部下は必ずついてくる」
この考え方は正しいでしょうか?それとも罠?

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社運を掛けたプロジェクトは失敗する!?②

「社運を掛けたプロジェクトは失敗する!?①」をまずお読みください。

さて続きです。

ではプロジェクトはどのように始めれば成功することができるのか?
それはメンバーのモチベーションを、目標達成向けて右肩上がりになるように設計することで実現できます。これが本当の意味でのヒューマン・マネージメントです。では誰がその設計をするのか?それは経営者とプロジェクトリーダーです。

 プロジェクトの開始の日に経営トップが来て叱咤激励をしてしまえば、その日をピークにメンバーのモチベーションは右肩下がりになるのは必至です。反対に小さな目標を達成し褒める。又、小さな目標を達成し褒める。そしてそこではじめて(達成不可能と思われる)大きな目標を提示する。こうすることでモチベーションは右肩上がりになります。

 経営者も実績に比例してこのプロジェクトに徐々に期待を寄せてゆきます。業績の向上により生まれたモチベーションは、さらに大きな業績の向上をもたらします。この原理原則だけは忠実に守ってください。言葉で作り上げたモチベーションでは、成果は絶対に生まれません。だから何ら実績があがっていないうちには、絶対に持ち上げても、褒めてもいけません。

 誤解をおそれずに言います。

「管理者とスタッフは仲間になってはいけません」

 では管理者とスタッフの望ましい関係とはどのようなものでしょうか?

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社運を掛けたプロジェクトは失敗する!?①

  よく「社運を掛けたプロジェクト」という言葉を耳にします。実際には本当に社運が掛かっている訳ではないことが多いのですが、心意気としてこう表現することが多くあります。優秀な社員がプロジェクトメンバーとして招集され、重役や社長が初回のプロジェクト会議に参加して、メンバーを叱咤激励します。「期待している」「君たちは優秀だ」「君たちに掛かっている」「何としても成功させてほしい」「会社としても失敗はゆるされない」「必要経費はできるかぎり認める」こんなことを言われれば、メンバーのモチベーションはあがりますよね。

 さてあなたが経営者だとしてこのアプローチは正しいと思いますか?
「経営トップ自らがプロジェクトメンバーを招集して叱咤激励を行う」
YESかNOか?

しかしこの答えはNO!です。絶対に。

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コーチングの罠

 コーチングの有用性は日本のビジネスの常識として定着してきました。既に書店にはコーチングのコーナーもあります。私もコンサルタントの手段としてコーチングのメソッドを取り入れています。しかし、このコーチングにもとても危険な罠があるのをご存知ですか?

 コーチングとは相手と会話を重ねることにより、自ら目標達成のためのスキルや知識を獲得できるようにナビゲーションし、その行動を促してゆくものです。コーチングの普及により、頭ごなしに指示命令をする、これまでのマネージメントスタイルは否定されつつあるように感じます。しかし・・・

「マネージメントにおいてはコーチング・スタイルが最も有効な方法である」
これはYESかNOか?

 答えはNOです。  

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マネージメントの常識を疑え

『社員のモチベーションをあげれば業績はあがる?』
YESかNOか?

私にはある持論があります。それはマーケティングはヒューマン・マネージメントと一対であるという考えです。いくらすばらしいマーケティング戦略を構築しても、それが実行されなければ、絶対に成果を生みだすことはできません。だからこそ売れる・儲かる仕組みを会社の中に作る上で、人の管理はきわめて重要なのです。
マーケティングが失敗するほとんどの原因は戦略が正しく構築されないことではありません。戦略が実行されないことだと考えています。

ではなぜ戦略が正しく実行されないか?それはマネージメント、特に人のマネージメントの考え方や方法が間違っているからです。リーダー(&経営者)としての考え方や選択すべき方法が間違っているからです。
Dl141
ではこの間違いはどこから来るのでしょうか?それはビジネスの常識の罠にあります。

私は著書「マーケティングは他社の強みを捨てることから始まる」(明日香出版社)の中で、マーケティングに関するビジネスの常識の罠を指摘しました。同じようにマネージメントとリーダーシップ論の中にも、たくさんのビジネスの常識の罠があります。これも約20年間の経験の中で、この私が失敗し続けて発見したことばかりです。

ここで質問です。以下のビジネスの常識は正解?それとも罠?

『社員のモチベーションをあげれば業績はあがる』

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