クライアントの時間

2008/06/21 14:39:20

現在、弊社がマーケティング支援を継続的に提供させていただいてるクライアントは十数社あります。クライアントの規模はさまざまで、上場企業から社員数1名の会社まで、売上高は一千億円から一千万円未満まで。弊社ではご依頼を会社の規模で選ぶことはなく、同時に報酬も会社の規模や業績で差を設けることはありません。さらに言えば業務の難易度によっても差を付けません。相手を見て金額を決めるようなことはしておらず、反対に言えばディスカウントすることもありません。

 

 現在は訪問4時間で10万円/月が基本料金で、必要に応じて月と月で時間配分を増減したり、提供時間を追加していただいております。

 

 契約書上には特に記載しておりませんが、電話やメールでの相談や、弊社での社内作業などを含めると、平均して月間8時間以上を基本料金の中で提供しております。

 

 それとは別に私がずっと実践していることがあります。それはクライアントの時間というスケジュールを全体スケジュールの中に組み込むこと。具体的には1社につき1月1回、訪問とは別の日に約60分間の時間を用意します。クライアントが十数社ありますので、これだけで月間1.5日が費やされることになります。

 

  この60分間何をするかと言えば、実は何もしないのです。「○○さんのためにできることはないか?」「○○さんの業績がもっと向上させる方法はないか」「社長がふとこぼしていたあの問題を解決する何かいい方法はないか?」

 

 進行中の業務やプロジェクトから離れて、それだけを考え続ける60分間なのです。たいていは携帯電話もパソコンもオフにして事務所から出て、ノートとペンだけを手に60分間を過ごします。 結果を性急に求めず、本当に骨太な提案ができるまで、考え続けるようにしています。これはとても贅沢な時間だと自負しています。

 

 最近、この贅沢な時間を自社のためにも使うようにしています。考えてみれば自社の戦略構築のための時間など、最近はまったく準備していなかったことに気づきました。

 

 クライアントの問題解決に役立つ、新たなサービスを誕生させることも、我々の重要な役割ですね。走ることを目的化してはいけない。立ち止まることも、引き返すことも、それが私の顧客であるクライアントのためになるのであれば、やはりその道を選択することに躊躇してはいけません。真のプロフェッショナルをめざして・・・